エアコンのこんな時は故障ではありません

いざ、使おうとしたら使ってたら
あれ?動かない等のトラブルもあります。
実際には、エアコンという特性の問題で発生するのは環境下が大きく左右していきます。

実際にお問い合わせが多い質問事項をまとめておりますので
一度確認しておきましょう

 

夏場のトラブル


エアコンといえば夏場しか使わないという方も多いのではないでしょうか?
暑い時に快適に使えない等のトラブルも多い季節になります。

対策をすれば、改善するときも多い内容となりますので
ぜひ試してみてください。

・冷えない・効きが悪い

主な原因として


1・フィルターが汚れている

フィルターの掃除をしましょう。▶メンテナンス方法はこちら
特にエアコンの内部に見える熱交換器に汚れが付着している可能性もあります。

 ←こちらが熱交換に付着したホコリです。

フィルターの掃除は2週間に1回が必要と各メーカーが推奨してます。
これだけしないとエアコン内部にどんどん汚れが溜まってしまいます。
最近では、フィルターの自動掃除機能が搭載したモデルや
日立・ハイセンスからは熱交換器を凍結して洗浄するモデル。
結露水を集めて洗浄する、ダイキン・東芝・コロナ等もあります。

熱交換器は掃除機等を利用して、先端に毛ブラシをセットした上で
清掃していきます。


2.室外機周辺に物が置かれている
設置時から周辺に物を置かれたりすると排気が出来ずにうまく熱交換が出来ません。

 

お庭に設置していてエアコンの室外機に草木が侵入して故障したなどのケースも発生してますので使う前に確認しておきましょう。
ほとんどの室外機は小動物(ヤモリ等)対策が行われていますが、完全密閉型ではありませんので
お庭のお手入れをしておきましょう。

 

3.室外機周辺温度が高すぎる

一般的な4年ほど前の機種だと平均40度以上で本体故障を防ぐ目的で停止します。
また、直近の機種だと室外周辺温度50度迄や46度迄対応した機種も発売されています。
緊急時などは、室外機周辺をを冷やすことで一時的に利用することは可能です。

4.本体故障
1~3までの原因がない場合は、一度購入店やメーカーにご相談ください。
長期保証に加入されている場合は、購入店よりご依頼しないと有償となりますのでご注意ください。
また、発生している動画などを撮影しておくと、サービスマンが来た時に発生しないという
時には、役に立ちます。

・室内機から水漏れする・吹き出し口から霧が出る

水漏れといっても場所にも異なります。

フラップ部分から水漏れに関しては
1.設定温度が低すぎる(例:20℃以下の設定で室温30℃)
2.フラップ向きを下に固定している
3.内部が汚れている
4.冷媒機器が故障している
このいずれかが該当します。一度確認してみてください。
また、同一機種を複数台利用していて1台だけ発生する場合は、北側の接地面のお部屋や
お風呂場やキッチンなどの水回りの近くのお部屋では発生する可能性が高いです。
24時間換気システムを利用したり、お風呂場・キッチンの換気扇を利用して湿度を安定させてみてください。

中央からの霧などが出る理由としては
エアコンの能力に合わない機種(例:14畳程あるのに6畳用エアコンを利用している)
室内の湿度が高すぎる
室内と設定温度の差がありすぎる。(例:設定温度20℃・現在室温30℃)
お部屋を閉め切ったり設定温度を28℃以上等に変えて試してみてください。
また、6畳で6畳用エアコンを利用していたとしても
お部屋に大型テレビやパソコンを常駐で起動させている
南向き西向きのお部屋で窓から日差しが強く入っている
近くに河川敷がある
等の理由で起きるケースもあります。

背面部分から水漏れに関しては
ドレンホースが詰まっている
ドレンホースが外れたり、持ち上がっている
設置・修理手直しの不備
このいずれかが該当します。
設置後の環境下により、すぐ確認が取れないトラブルの1つですが、
8割近くがドレンホースが原因と言われております。
利用数年経過した後はエアコンの内部の汚れがドレンホースに流れ込み
排水ができないというトラブルが毎年多いです。
また、修理依頼した後に翌年に発生した事もあります。
冷媒管にしっかり断熱処理を密閉するようにしていないとこの状況が発生します。
いつ発生したかを確認するのとその前に何か本体をいじったのかを覚えておくと
後々に役に立ちます。

また、ごみのつまりに関しては無理して行うと、室内機とドレンホースを接続箇所の
テーピングや断熱材を破損しより、水漏れが多くなりますので引っ張りすぎたりしないよう
お気を付けください。市販の販売されているドレンホースの汚れとりを利用する場合は、
メーカー推奨されていないものが多いのでご注意ください。

おすすめは、エアコンクリーニング専門業者に依頼するほうが好ましいです。
また、アルカリ性や酸性の洗剤を流し込んで故障させた等もありますので絶対にしないようにしてください。

・室内機からの異音
金属があたる音カラカラといった音はファンモーターなどの故障となります。
一般的に発生する音は下記の内容が多いです。

カタカタ
電磁弁が動作中に出る音です。

バサバサ
室内機のファンの回転数が変わるときに出る音です。温度が一定の状態になると音も止まるため、しばらくお待ちください。

シュルシュル,シャー,ボコボコ,プシュ
運転中に冷媒がパイプの中を流れるときや、空気の流れを切り替えるときに出る音です。

キシキシ,パキパキ
温度の変化によって、室内機本体のプラスチックが膨張、収縮したり、熱交換機のフィンが凍結、解凍するときに出る音です。

主にパナソニック・日立 ウィーン,ブーン,チリチリ
「ウィーン」というモーター音と「チリチリ」と小さなゴミを吸い上げているような音が同時に出る場合は、
「自動フィルター掃除」が動作しているときのフィルター掃除ユニットの音で、掃除が終わると音も止まります。

日立のみ パチン,パタン
「パチン」、「パタン」と音が続けて出る場合は、「自動フィルター掃除」が動作しているときのホコリキャッチャーの音で、
掃除が終わると音も止まります。

カタッカタッ
フィルター掃除のときにフィルターが稼働したり、ダストボックスが動いている音です。

ポコポコ
強風や換気扇を回したときなどに、排水ホース(ドレンホース)から屋外の空気が入り込み、室内機で発生した水が流れにくくなると、音が出ることがあります。エアカットバルブという部品を利用すると音がなくなります。
取付のご依頼は、各家電量販店や当社家電コンサルタントでも承りしております。

当社の目安金額
出張費3,300円税込+エアカットバルブ取付バルブ代込2,200円+テーピング巻き直し550円税込=6,050円税込
同時施工の2台目以降は、エアカットバルブ取付バルブ代込+テーピング巻き直し代のみで可能

 

 

・冬場のトラブル


 

ここ数年のエアコンは暖房能力が非常に向上し、東北や北海道地区でも利用ができるよう
凍結防止ヒーターを搭載したエアコンも多く製造されるようになってきました。
冬でよくありがちなトラブルをまとめました。

・温まらない・効きが悪い
よくあるパターンでお伝えします。

電源入れてもすぐに温風が出ない
発売されているほとんどの機種がこの症状になります。

原因としては
室内機の熱交換器をしっかりとあたためてからファンが動くのが理由です。
人の体感は非常に敏感で、冷房は人肌より冷えていたり送風だけでも涼しく感じたりするため
立ち上がり1分以内にすぐ冷房が出てきます。ところが、暖房時には人肌温度目安35度以上の
温風に変えないと人は寒いと思ってしまい、出るまでに時間がかかります。
平均熱交換器温度は50度~60度近くまで加熱をし運転を開始しても吹き出し口温度は
40度近く、足元到達温度は30度前後になります。そこまであたためないとならないため、時間がかかります。

効きが悪いの原因としては、主にフィルターの汚れや室外温度が原因となります。

フィルターの掃除をしましょう。▶メンテナンス方法はこちら
特にエアコンの内部に見える熱交換器に汚れが付着している可能性もあります。

また、夏場同様で外気温に左右される点も大きいです。
カタログに記載がある、定格暖房能力2℃の時の目安が記載されています。
この数値が高いと運転が停止したりする(除霜運転)が少なくなったりします。
1畳を安定して暖房するのに0.6KW必要です。
6畳の場合3.6KW以上必要なため、目安として覚えておくと暖房もしっかりと使えます。



除霜運転とは
暖房運転中に送風や冷房に切り替わる運転になります。
暖房運転なのに冷房みたいに冷たい風が出てくるなどは下記の図が原因となります。
よって正常運転になりますのでしばらくお待ちください。

 雪の後などで凍結してしまい動かなくなる場合もあります。
 防雪フードの取付や室外機の高さを上げて予防できます。

・室外機から湯気や水が出る
原因としては、除霜運転が原因となります。
室外機の霜を取るときに湯気や下部から水が出るのは正常です。
また、使用環境(北向きの部屋や水回りの近く)等により排出量は異なります。
特に室外機の近くに排水溝がある場合は多くなります。


・共通 においがする
においの原因として

  • 1.フィルターが汚れている
  • 2.生活臭が内部に付着している
  • 3.カビが付着している
1.フィルターが汚れている
一度清掃をしましょう。

2.生活臭が内部に付着している
1・2の共通ですが、改善する方法もありますのでご紹介します。

冷房設定温度30℃、窓や換気扇を回し換気をよくする
※外気温16℃以下では冷房運転が動作しない場合があります。
風速設定は中に設定をし、屋外側へ排水されいるかを確認する。(目安20分ほど)
結露水が発生していない場合は設定温度を室温より5度くらい高い温度設定に変えてみる。
屋外側へ排出が確認された場合は、およそ30分ほど運転をし、運転モードを送風・もしくは暖房へ運転を切り替える
※運転モード切り替えした場合は3分ほど機械故障防止のため動作しません。
※外気温が24度以上の場合機種によっては暖房が動かない場合があります。
送風時は30分ほど暖房時は10分ほどを目安にし、乾燥させる。

除湿運転にしない理由としては、より結露水が発生をし、においがきつくなるためです。

3.カビが付着している

1.2.3共通ですが最終的にはエアコンクリーニングをする方法になります。
市販のエアコン洗浄スプレーは本体の故障やドレン詰まりによる水漏れが発生します。
注意して取扱しないとトラブルのもとになりますのでご注意ください。
また、メーカー保証内や長期保証加入されていた場合でも、保証対象外になりますので
プロに頼みましょう。